LED型光重合器 / 間接修復用コンポジットレジン / ヌープ硬さ

8月 30, 2019

歯科機器の選び方

LED型光重合器 / 間接修復用コンポジットレジン / ヌープ硬さ はコメントを受け付けていません。


研究目的
近年, 発光ダイオード(以下LED)を光源とする歯科技工用光重合器が市販されているが, この重合器を用いて硬化させた間接修復用コンポジットレジン(以下CR)の性質を測定した報告は少ない. 本研究は, 光源の異なる5種類の光重合器を用いて, 光源の違いがCRのヌープ硬さ, 曲げ強さおよび弾性係数に及ぼす影響について比較検討した.

LY®3in1歯科用光重合器C240C-虫歯探知機能-光測定機能付き


研究方法
CRはセシードN(クラレノリタケデンタル)およびソリデックスハーデュラ(松風)の2種を用いた. 歯科技工用光重合器は, LED重合器(α-Light V, モリタ ; LED CURE Master, 山本貴金属地金 ; Twinkle LED, 東邦歯科産業), ハロゲン重合器(α-Light II, モリタ)およびメタルハライドLed重合器 歯科(Hyper LII, 東邦歯科産業)を使用した.
ヌープ硬さ : 透明ガラス板上にステンレス鋼製型枠(直径10mm, 厚さ2.0mm)を設置し分離材塗布後, CRを充填した. その後, カバーガラスで圧接し, 製造者指示の条件あるいはそれに準じた条件にて光照射を行った. 重合後, 耐水研磨紙にて未重合層を除去し, ダイヤモンド懸濁液にて鏡面研磨を行った. 試料数は, 各条件につき5個とした. 光照射面および裏面について, ヌープ硬さを求めた.
三点曲げ強さと弾性係数 : ステンレス鋼製金型(長さ25.0mm, 幅2.0mm, 厚さ2.0mm)にCRを填入し, 荷重5 Nにて圧接後, ヌープ硬さ測定と同様の条件にて光照射を行った. 重合後, 37℃, 24時間水中に浸漬し, 三点曲げ試験を行った. 試料数は各条件につき9個とし, 三点曲げ強さおよび弾性係数を求めた.


研究成果
ヌープ硬さはHyper LIIとα-Light Vの2条件がその他3種より高い値を示し, 三点曲げ強さでは有意差は認められなかった. セシードNにおいて, 弾性係数はHyper LIIとα-Light IIとの間に有意差が認められた. ハロゲンランプと比較し, LEDおよびメタルハライドを光源とした重合器の使用により, 重合時間の短縮およびCRの機械的性質を向上させることが明らかとなった. (重合器用ライトチップ )