抜髄後に生じる神経障害性疼痛

7月 31, 2019

歯科機器の選び方

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根尖部で歯髄を切断すれば歯の内部にある歯髄はなくなりますが、歯の周りの組織(歯根膜・歯肉・顎骨など)にはまだ神経が残っています。歯髄を含めた、これら組織の痛みは「三叉神経」がその感覚を受け取っています。身体の他の部分の神経と比較すると、抜髄や抜歯で切断された三叉神経の治りは良いことが知られています。根尖部で切断された歯髄が治っていけば、先に挙げた (1)の報告にある通り、速やかに歯の痛みは消失していきます。

抜髄後に生じる神経障害性疼痛

ところが中には切断部が順調に治らず、次のようになる場合があります。

  • 既に切除済みの歯髄があたかも存在するかのように痛みが脳に伝わってしまう場合
  • 神経が損傷されることで痛みを伝える神経と温度や圧覚など他の感覚を伝える神経が混線し、間違って痛みが伝わってしまう場合
  • 痛みを伝える物質が出過ぎたり、痛みを受け取る部分が過敏になったりする場合

このような痛みは一過性の鋭い痛み、あるいは持続性の鈍い痛みです。神経損傷後に時おり生じるこのような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。抜髄した歯の周囲に存在する神経組織で生じる痛みを抑える体の働きが人間には備わっています。脳やその近くでこの働きが正常に行われなくなると、脳自体が痛みに敏感になったりします。