月別: 2019年7月
虫歯治療における拡大視野は必要か?
拡大鏡(ルーペ)、歯科用マイクロスコープを使用していれば必ず正しい診察と診断そして適切な治療が行われ、良好な治療結果が出せるわけではなく、裸眼でも良好な治療結果を出せるというのが現状と言えます。
虫歯治療における拡大鏡(ルーペ)とマイクロスコープの評価としては、質の高い歯科治療をより容易にさせてくれる道具に過ぎないとみるのが、現状では公平な見方ではないかと思います。

著者自身はほぼ全ての治療工程において、拡大鏡(ルーペ)あるいは、マイクロスコープを使用していますが、使い続けるのにはいくつかの理由があります。
まずは歯科医師にとっての快適さです。一度、歯科用拡大鏡(歯科用ルーペライト)、マイクロスコープでの治療になれてしまうと、質の高い治療を1日持続させるのに、裸眼では集中力を持続させるのが難しく感じてきます。裸眼での治療にはどこかミスを見逃したままで治療が完了してしまう可能性へのストレスがあると感じ、ルーぺ、マイクロスコープを使用することでそのミスの見逃しが軽減できるのでは、という安心感は何にも代えがたいものです。また歯の状態だけでなく歯肉縁下の細かい歯石、また虫歯の下に広がる細いヒビ割れの状態などが容易に確認できることなど利点が多くあります。
そしてとくにマイクロスコープへはカメラの装着が可能で、治療の様子を患者さんと共有できるというメリットもあります。これは患者さんにとっての安心感にもつながるのではないでしょうか。
審美歯科ホワイトニングについて
「白い歯と歯並びのよさ」は一目でわかる大切な身だしなみの一部といえます。
アメリカで開発されたホワイトニングは、シンプルな方法で安全に歯を白くできることが人々に支持され、驚異的なスピードで全世界に広まりました。今や「白く美しい歯」が健康美の象徴として世界の人々共通の憧れとなっています。
ホワイトニングは、歯科医院にて安全な方法で安心して簡単に「白い歯」を手に入れることができます。

歯の着色は、先天性のもの、薬物、損傷によるもの、食生活や加齢の影響など様々な原因でおこります。
過酸化物による歯の漂白は歯に内在する有機成分を分解漂白して歯の構造や歯質を変えずに安全に歯を白くします。
もちろん口腔内の状況に左右されますが、「白い歯」という要望に応えるだけならホワイトニングで「白い歯」に対する夢を叶えることができます。
大阪市東成区の歯科医院(歯医者)はなぶさ歯科クリニックでは、自宅で行う低濃度ジェルによるホームホワイトニングとオフィスホワイトニングどちらにも対応しておりますので、歯を白くされたいた方は、お気軽にご相談下さい。
審美歯科・ホワイトニングは東成区の歯科医院(歯医者)はなぶさ歯科クリニックへ/審美歯科・ホワイトニング対応の歯科医院. 歯科ホワイトニング装置
歯科滅菌の流れ
1.手洗い、超音波洗浄機でさらに細かく洗浄
普通、消毒・滅菌ばかりに目が行きやすく、洗浄を後回しに考えてしまう傾向にあると思うのですが、医療器具は使用後、早めにしっかりと洗浄を行うことで、99%の物理的な除菌ができると言われています。しっかりとした洗浄は消毒に近い効果があり、感染リスクを大きく減らすことが出来ます。
逆に洗浄がいい加減だとタンパク質の汚れが残り、そこに微生物が残したままになってしまい、その後にいくら滅菌をしっかりやっても意味のないものになってしまいます。

2.器具を個別にパック
クリーンスタッフが、1つずつ丁寧にパックしていきます。基本的な器具だけでなく、外科器具、ワッテなどもそれぞれ分けてパックします。
3.歯科用オートクレーブクラスBにて完全滅菌
当院には、クラスB、クラスSなど高圧蒸気滅菌器が4台あります。
滅菌専任のクリーンスタッフが、これらの滅菌器を使い、個別にきっちりと滅菌しています。

小機械
1.専用の機械で内部まで洗浄
クアトロケアと呼ばれるドイツ製の洗浄機で、タービン、コントラと呼ばれる歯を削るための機器の内部を、まずは徹底的にオイル洗浄していきます。 この工程により、内部の血液、汚れを落とすことが出来ます
2.歯を削る機器を、患者さんごとに徹底して滅菌
メラクイックと呼ばれる、クラスSの高圧蒸気滅菌器クラスBで、患者ごとに滅菌パックに入れて、使用したタービン、コントラの内部のすみずみまで完全に滅菌していきます。
睡眠中に発現する歯ぎしりへの対応
歯ぎしりは、睡眠中に無意識に行っている場合と、覚醒中、すなわち食事中などに発現するものに大別されます。そこで、それぞれの歯ぎしりに対する対応策を記載します。
睡眠中に発現する歯ぎしりへの対応。

睡眠中に起こる歯ぎしりは、睡眠関連歯ぎしり(Sleep related bruxism)といわれ、睡眠中に上下の歯をグラインドしたり、クレンチングをするのが特徴であり、通常は脳波的覚醒反応を伴うといわれています。そしてSuwaらは、小学校低学年において睡眠関連歯ぎしりが高頻度に発現する危険因子として、「テレビ・ゲーム・インターネットが1日3時間以上」、「学童保育利用」、「夜食の習慣化」が挙げられると報告しています。また、歯ぎしりをしやすい小児は、「怒りっぽい」、「不安感が強い」、「悲しみを感じやすい」、「いらいらしやすい」、「短気である」といった気質であり、加えて「自己規制をする」、「責任感が強い」傾向にあることを挙げています。
したがって、まず行うべき事柄は、子どもを取り巻く環境を分析し、“過度の刺激的活動は避け、ゆったり過ごさせる”、“睡眠時間を十分にとる”といった生活改善でしょう。そして、夕食後のひとときは“子どもの重荷”をいち早く発見してストレスを軽減させる絶好の機会です。つまり、夕食後は是非とも親子の団欒の時間にするよう指導していただきたいと思います。
なお、就寝中の歯ぎしりは、脳波的覚醒反応を伴うということですが、就寝直前に夜食をとりますと、胃酸が逆流して不快感を生じ、また、寄生虫に起因する肛門周囲の掻痒感によっても脳波的覚醒状態になる傾向にあるとされています。つまり、意外な原因が、歯ぎしりを発生させる誘因となることがありますので、ご注意ください。(カッティング プライヤー, フォーミング プライヤー)
歯科用根管治療の基本的な流れ

1】歯の表面にある虫歯を、器具を使って除去
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【2】神経スペースに穴をあける
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【3】虫歯に感染した部分を除去(必要に応じて神経を抜く)
<POINT>レーザーや3Mix法を使うことで神経を守れることもある
(従来は神経を抜かなくてはいけない状態の虫歯でも、レーザーを使用することで神経を守れることがあります。)
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【4】炎症を鎮めるために、根管の先まで薬を詰める
<POINT>通常の根管充填剤に加えて、3Mixを追加使用することも可能
(3Mix法とは3種の抗生物質を非常に浸透性の高い基材で混合し、これを極微量、歯の中に埋め込むことで、その歯を半永久的に無菌化できる、考え抜かれた先端技術です。これにより、その後その歯の再治療や虫歯に罹患する確率が飛躍的に少なくなると考えられます。)
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【5】根管を埋めて、ばい菌が入らないようにする。根管に穴が開いてしまっていたり、歯の底が抜けてしまったりしている症例では、通常抜歯になる可能性が高くなりますが、MTAセメントで穴を塞いだり、割れた壁を修繕することで抜歯を回避できることがあります。
<POINT>MTAセメントを使うことで、さらに殺菌効果を高め、埋めた部分の再石灰化を促すことも可能. (根管診療器具)
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【6】必要に応じて、詰め物や被せ物を取り付けて終了
基本的な治療に加えて<POINT>を抑えれば、歯が長持ちし、再発を防ぎ、治療後の痛みを抑えた治療が可能です。
歯科医院用医療用照明は明るく
医院リフォームですが大まかなところは終わったのですが、まだ細かいところが残っているのでまだレポートをあげていないのですが終わり次第アップします。
さて、当院は今回のリフォームはデザイナーさんをいれて行ったのですが、歯科専門の方ではないのでどうしても「私がゆずれないところ」がありそれでやや工事が遅れています。
それは「照明の明るさ」。
開業当初、診療所は照明の数が少なくてものすごく暗かったんです。暗いと施術中に術部が見づらい、目が疲れるのでとても危険。ですので開業1年目に診察室のみ照明器具を倍にして明るさを確保しました。あと、蛍光灯色(白い感じの照明)だったのを温かみのある電球色(オレンジ色の照明 – 歯科用照明器具)に変えただけで殺風景な院内が暖かみのある雰囲気にがらっと変わりました。
照明だけでもこんなに変わるの?というくらいです。もし部分リフォームを考えられている方なら壁紙と照明だけ変えるだけでガラっとイメージが変わりますよ。
診療所と言うと「病」をもたれている方が来院されるところなので、私的には「元気が出るように明るく」というポリシーがあります。薄暗いとなんだか「どよーん」とした雰囲気が漂う感じがしませんか?
あと内装も病院というと「ブルー、白、グレー」と一昔前はこんな感じだったのですが無機質な感じがしてイヤなので、当院では濃いこげ茶の木目調とアイボリーを基調にした内装にしています。落ち着きと高級感が出て個人的には気に入っています。
今回カウンセリングルームを増設したのですが、待合室と診察室がオレンジの電球色なのに対してカウンセリングルームは白の蛍光灯2本。すごく薄暗いのでドアを閉めてカウンセリングをすると息苦しく気分が滅入りそうです。現場監督の方にお願いして蛍光灯のオレンジタイプに変えていただいたのですが、照明自体が少ないせいかあまり変化なし。
デザイナーさんには「少し薄暗いほうがい落ち着くのでは」と言われるのですが、どうしても「医院は飲食店ではないので薄暗くする必要はないので明るくして欲しい」と意見がなかなか合わず。最後にデザイナーさんが折れてくれてやっとカウンセリングルームに照明を増設することになりました。
おそらくデザイナーさんには「あの歯科医院は頑固」と嫌がられているとは思いますが、高いお金を稟議をもらってリフォームしているわけですから、こちらも譲れません。「どうしてもコレは譲れない!- 歯科手術用照明灯」というポイントがなければ家作りやリフォームの際自分のイメージしたものとは別物が出来上がってくる可能性がありますので絶対に自分が決めたことは誰になんといわれようとも意思を貫いたほうがいいです(開業前の診療所建設の時は私は義親に遠慮して建築最終段階にしか意見を言えなかったために不満だらけの設計・建物になったので幾度もリフォームする羽目になり結局高くついたので…同じ失敗を今から医院を建てる方にしてもらいたくないと思います)
とにかくリフォームも高い買い物です。
じっくりと検討して「コレ」というテーマを持って行ったほうがベストだと思います。
デザイナーさん、頑固でご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
歯科口元のコンプレックスを解消
口元のコンプレックスを解消
一人ひとりのご要望にお応えします
さらの木歯科では、保険適用の詰め物や被せ物よりもさらに見た目や機能性を重視したい方はもちろん、金属アレルギーなどをお持ちの方でもご安心いただけるよう、被せ物や詰め物の材料を種類豊富にご用意しております。
お口の状態から、ご希望の治療が行えない可能性もあります。ご要望を伺った上で精密な検査と診断を行いますので、まずはご相談ください。

金属を使わない身体にやさしいメタルフリー治療
メタルフリーとは、銀歯などの金属を使わないで、セラミックやジルコニアなどのノンメタルの素材を使って治療をすることです。これにより金属アレルギーや金属イオンによる歯ぐきの黒ずみが解消されます。また、見た目も金属を使用しないので、白く天然歯に近い自然な仕上がりを得ることができます。
健康的で美しい口元に
審美歯科とは、単に見た目の美しさだけでなく、歯茎との調和や咬み合わせを考慮した、機能性をも重視した治療です。
歯の形やバランスを整えると、必然的に見た目も改善されるものです。つまり、よく噛める=キレイな口元といっても過言ではないのです。
さらの木歯科では、様々な理由から笑顔に自信が持てなかった方に、より素敵な人生を送っていただくためのお手伝いをいたします。

一人ひとりのご要望にお応えします
さらの木歯科では、保険適用の詰め物や被せ物よりもさらに見た目や機能性を重視したい方はもちろん、金属アレルギーなどをお持ちの方でもご安心いただけるよう、被せ物や詰め物の材料を種類豊富にご用意しております。
お口の状態から、ご希望の治療が行えない可能性もあります。ご要望を伺った上で精密な検査と診断を行いますので、まずはご相談ください。
金属を使わない身体にやさしいメタルフリー治療
メタルフリーとは、銀歯などの金属を使わないで、セラミックやジルコニアなどのノンメタルの素材を使って治療をすることです。これにより金属アレルギーや金属イオンによる歯ぐきの黒ずみが解消されます。また、見た目も金属を使用しないので、白く天然歯に近い自然な仕上がりを得ることができます。
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ハンドピースの構造とメインテナンス
昨年の読売新聞の「タービン使いまわし」報道以降,感染予防に対する意識が高まっている.適切に院内感染予防を行うためには,ハンドピースの構造とサックバック現象のメカニズムを理解したうえで,正しい洗浄,注油,滅菌のメンテナンスを行うことが重要である.エアータービン・ハンドピース(以下,タービン)は,圧縮エアーをロータに当てて回転力を得るが,エアー停止時でもロータは慣性力で惰性回転を続ける.この惰性回転中に,タービンの内部には陰圧が生じ,ロータ停止時にタービン内部や吸排気管へ唾液や血液等の汚染物質を吸い込むサックバック現象が生ずる.また,コントラアングル・ハンドピース(以下,コントラ)は,一般治療に用いられる場合,モータからの回転をギヤにより伝達し先端部での回転力にし,同時にコントラ内部にエアーを供給されるため,タービンのような陰圧が生じることはない.しかし,インプラントなどの外科的治療の場合,エアーの供給がなく,内部のギヤがポンプの働きをするため,コントラでも先端付近に付着した唾液や血液等を吸い込むサックバック現象が生ずる.

サックバックについては,その対策もしくは基準値(限度)など,法規上に明確に示されたものはなく,チェアユニットメーカーおよびハンドピースメーカー各社の対策に任されているのが現状である.各メーカの対応は様々で,一定以上の効果はあるが,それらを一様の基準で比較することは難しい.なお,当社は 1993 年より「クリーンヘッドシステム」という名称でサックバック防止機構を搭載したハンドピースを提供している.メンテナンスサイクルは,洗浄-注油-滅菌-保管であり,その基本が洗浄である.洗浄を確実に行わないと,
滅菌不良を引き起こす原因になる.洗浄には用手洗浄やウォッシャーディスインフェクター(以下,WD)などがあるが,内部を均一に洗浄できることから WD が推奨される.なお,洗浄はバーを取り外し使用後速やかに行うべきである.注油とは,ハンドピース内部の汚れを排出する潤滑油を供給することである.自動注油器やスプレー注油があり,ポイントは,各メーカーでオイルの粘度が違うため,指定のオイルを使うこと.
抜髄後に生じる神経障害性疼痛
7月 31, 2019
歯科機器の選び方
抜髄後に生じる神経障害性疼痛 はコメントを受け付けていません
Benwilehg39205
根尖部で歯髄を切断すれば歯の内部にある歯髄はなくなりますが、歯の周りの組織(歯根膜・歯肉・顎骨など)にはまだ神経が残っています。歯髄を含めた、これら組織の痛みは「三叉神経」がその感覚を受け取っています。身体の他の部分の神経と比較すると、抜髄や抜歯で切断された三叉神経の治りは良いことが知られています。根尖部で切断された歯髄が治っていけば、先に挙げた (1)の報告にある通り、速やかに歯の痛みは消失していきます。
ところが中には切断部が順調に治らず、次のようになる場合があります。
このような痛みは一過性の鋭い痛み、あるいは持続性の鈍い痛みです。神経損傷後に時おり生じるこのような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。抜髄した歯の周囲に存在する神経組織で生じる痛みを抑える体の働きが人間には備わっています。脳やその近くでこの働きが正常に行われなくなると、脳自体が痛みに敏感になったりします。